連載コラム

大橋奈美 氏

チームワークの良さが多職種連携に繋がる

この9年間で、約200人の利用者の在宅での看とりをさせて頂いた。
社会風評では、家で最期を迎えるよりも病院の方が安心だという家族が今も昔も多い。実際80%以上の人たちが、最期の場所が病院で迎えるというのも事実である。
病院を辞め在宅への移行は、不安だらけだった。
在宅に訪問して最初に、カルチャーショックを受けた。病院では、患者間違いをなくそうと氏名・年齢・生年月日・疾患名の書いた紙を常に持ち歩いていた。一方在宅では、例えば日曜日に先祖供養に行き、帰りに必ず近鉄百貨店の地下の天丼を食べるアンパンが大好きなAさんが糖尿病でインスリンをしている。という生活までも観る。
次第に私自身の視点が変わっていった。

2.5人の訪問看護師で開設をした。スタッフを率いてまず取り組んだのは、ステーションスタッフ間のチームワークを大事にするということであった。胸の中に気に入らないと思ったことは、必ず表情を見てお互いが理解し合えるまで意見交換をした。良い指導方法を求め、指導の仕方の本も読んだ。プライドの高い看護師の注意は1対1で、褒めることはみんなの前で実施する。それは経験から逆だと実感している。
私は、叱るときこそ皆の前で、褒める時こそ1対1で褒める。その方が、効果的であると思う。今では常勤換算12人,事務員1人の大規模化になったのである。

そして現在、訪問看護ステーション内のチームワークが上手くできる人は、介護支援専門員・介護職・ディサービス・福祉施設の多職種と上手く連携できると感じる。
そう思ったのは「訪問看護師は、怖いと思っていましたけど付き合ってみると話しやすいし、医療面で安心してヘルパーが入れます」という意見を多くもらうからだ。

私たちは、良好な多職種連携を行うために何が必要か?それは、Face to Faceを大事にして、互いのエンパワメント力を高め今後在宅で安心して生活をしたい、最期を迎えたい人たちをチームケアで支えていきたい。