連載コラム

林田俊弘 氏

「私が求める「質」を語る!」

はじめまして。
私は、都内で認知症対応型共同生活介護(以下グループホーム)を運営しています。

グループホームは1999年の4月から運営をしていまして、現在6事業所を運営し、60名様分の居室があります。

「質」については、よく考えます。
当然仕事について考えることがほとんどです。
ケアの質、グループホームの質 認知症状態にある方への支援の質などなどです。
そのようなことを考えるときに、必ず行き着くのが、「質とは何か」ということです。

辞書を調べると、「そのものの良否・粗密・傾向などを決めることになる性質。
実際の内容。「量より―」「―が落ちる」などと出てきます。(デジタル大辞泉)

その通りでしょうけど、これでは今一つピンときません。

そこで、質が良いものを表す言葉である「上質」について考えると、これの対義語は「粗悪」です。
と言うことは上質とは物事を構成しているものが、ほかのものと比較すると、より良いもので構成され、それがトータルでほかのものより良い出来であることかなと考えます。

ということは、質とは物事を構成しているひとつひとつのものを総じている言葉だと考えられます。

その「質」という言葉は一言ですが、さまざまなとらえ方があると思うのですが、大切なのは、その物事を求めている人にとって意義のある質であるかどうかということだと思います。

求めている人からすると、たいして必要としていない「質」であればそれはどんなに上質であっても評価の対象とはならないと思うのです。
例えば、家電製品を買う時に、最新のさまざまな高性能・多様性に惹かれるか、シンプルな操作性と確実な動作を求めるかによって、同じカテゴリーのものを買うにしても違いが出てくると思うのです。

つまり、仕事において求める「質」を考えるのであれば、誰にとってのどのような質を求められているかを考えることが、とても重要なのだと考えています。