連載コラム

多江和晃 氏

『私が求める「質」を語る! ~訪問看護リハビリ~』 その1

私には、この連載のテーマである「私が求める質」ということで、訪問看護リハビリの質に関して持論を記載していきます。

訪問看護リハビリの質!
それは、まず意識改革から始まると考えている。精神論になるが、志や信念がない人、仕事に意味を持たないだけで、質は大きく下がると考えている。

その意識改革とは!
地域の専門職として、病院勤務とは180度異なる意識で仕事をしなければならないということだ。
地域に出ると、専門職の果たす役割は大きく変化することを理解する必要がある。

病院では治療を最優先にケアに当たる。一方、在宅において看護師は、「生活を支える専門職」としての役割を担わなければならない。

「生活を支える」と口で言うのは簡単だが、行動に表すことは容易ではない。
当社では、専門職は自らを「地域専門職」と名乗り、病院とはフィールドの異なる、「地域」に根ざした専門職であることを、スタッフに意識してもらいたいからだ。

そうした意識のないまま、在宅の世界に飛び込んで病院でのやり方をあてはめようとすれば、即クレーム「もう来なくていい」といった事態に陥る。
残念ながら、私はこれまでこのような専門職を何人も見てきた。

例えば、糖尿病で針を何回も同じ針を使用していた方がいたが、病院しか経験がない専門職はどう反応するだろうか?

おそらく、「あー不潔!感染対策がなってない!」と大声を上げる方も多からず少なからずあるだろう。
でも、正解な対応は「そういうやり方もあるんですね」という受容する対応が基本である。
その方の生活のあるがままを受け入れて、ラポールを築いていき、その後に初めて専門性を出したアドバイスをしていく。
これが「今までと意識を変える」という具体的なエピソードである。