連載コラム

宮田英知 氏

「グレートプレゼンターになろう!」

私は職員さんに介護技術より、医学的な知識より、「与えられる人でいること」を一番重要視してほしいと伝えています。
それはなぜかというと、どんなすばらしい介護も、どんな最先端の医療も、サービスを提供する人の人間性によって、効果が大きく変わることを知っているからです。
介護・医療を受ける方つまり利用者さんや、患者さんから、「この人の言うことを信じたい」「この人のサービスを受けたい」と思っていただける人であることが、介護・医療従事者のプロとしての「質」と考えています。

どの様な気持ちで介助するか?
どの様な気持ちで手当てするか?
その人にどの様に生活してほしいのか?
どの様な姿になってほしいのか?

そんなことを考えられる人であること。
つまり「いつ、どこで、誰といても与えられる準備をしている人」です。
与える準備ができている人は普段から、その人を理解しようとする姿勢があります。
「承認」の気持ちがあります。
一番仕事ができる人や正しいことを言う人についていくのではなく、自分のことをわかってくれている人についていきたいですし一緒にいたいと思うのです。

そして介護・医療従事者は利用者さんや患者さんの生活を指摘・指導する仕事でもあります。

指導・指摘は改善であり、改善はその人が今までやってきたことを変えていただくということです。

しかし、人の言葉の中には日常の思いや考え方や、習慣が本人も気がつかないうちに出てしまっています。
そして、話し方は身近な人や尊敬する人の影響を受けておると思われます。
ましてや話し方の勉強をあまりしてこなかった日本人において、仕事でいざ、指導・指摘をしても伝えたいことの半分も伝わらないことが多いのです。
この場合、伝え方を知らないのですから勉強するしかありません。

伝え方を学んでこなかった場合、今後、どのような取り組みをしていったらいいか?

話しが伝わるか、伝わらないかの差は「日常」の差です。
伝えたい思いのある人が、伝えたい人のことを
どれだけ見ているか?
どれだけ考えているか?
どれだけ与えているか?
で決まります。

相手を変える前に「自分を変える」です。
これが相手を変える唯一の方法です。
介護・医療従事者に一番意識してほしいことは自分の生活、つまり「日常」です。

第二回は「日常」何を意識するのか?について書きます。