連載コラム

小泉 晴子 氏

小泉 晴子氏

Profile

社会福祉士(権利擁護センターぱあとなあ東京会員)
特定非営利活動法人成年後見推進ネットこれから 【理事長】
ブーケの会(練馬認知症の人と家族の会)【世話人】
特定非営利活動法人認知症サポートセンター・ねりま 【理事】
練馬区社会福祉協議会権利擁護センター
ほっとサポートねりま運営委員
練馬区社会福祉事業団評議員
練馬区在宅療養推進協議会在宅療養部会委員

昭和23年 9月21日生
昭和46年  埼玉大学教育学部卒
昭和60年~平成元年 認知症の義母を在宅で介護
平成9年~平成22年「ブーケの会」代表
平成17年  東京都社会福祉総合学院卒業
平成18年5月  社会福祉士登録
平成19年3月  特定非営利活動法人成年後見推進ネットこれから認証
平成27年4月  特定非営利活動法人認知症サポートセンター・ねりま 設立

メッセージ

介護を考える時、母が言っていたこのたとえを思い起こします。
「人には境遇によって甚だしい差がある」と母は言っていたのですが、私はもう一つの意味「人と人との社会的なつながりを示すたとえ」(広辞苑第四版)として、介護に当てはまるなぁと思うのです。
介護が話題になる時、介護の担い手である介護職がどうあるべきか、介護方法、介護保険制度など、「駕籠を担ぐ人」の問題が取り上げられます。
また、最近は、地域を支えるボランティアのことも話題になります。
「そのまた草鞋をつくる人」です。
「駕籠に乗る人」、つまり認知症等の障がいを抱えた人は、介護の対象として「予防に励んで下さいね」としか問題にされません。
私たちは誰でも年を取ります。
誰でも何れは「駕籠に乗る人」になって、介護保険を使うか否かは別にして、多かれ少なかれ介護を受ける立場になります。
その時、上手に駕籠に乗ることが出来るか、自分の問題として考えてみなければなりません。
「駕籠に乗る」は一見楽チンなようですが、意外と難しい。
物の本によると江戸時代の老中は登城の際、駕籠はいつも駆け足だったそうで乗り心地は悪かったようです。
また、忠臣蔵に出てくる、国元に浅野内匠頭刃傷、切腹を知らせる早駕籠は、乗り手も命がけだったそうです。
それ程危急の場合でなくとも、乗り方に慣れていないと乗り物酔いをしたり、担ぎ手に気を遣ったりで、楽ばかりでは無かったと言います。
現代の「駕籠に乗る人」つまり介護を受ける人も、要介護になった時の心構えや事前の準備がないと駕籠の乗り心地は悪くなります。
次回は、上手に駕籠に乗っている方の例をご紹介したいと思います。
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